日曜祝日のドイツで買い物難民にならないための基礎知識
ドイツに旅行や滞在をして一番最初に驚くこと。
それは「日曜日は、街中のショップやスーパーがほぼすべて閉まる」ということです。
え?そうなの!?という声が既に聞こえてきそうですが、本当です。
日曜日の朝に「あ、しまった・・・牛乳がない」、や、目玉焼きを食べようとしたら卵を切らしていたことに気がついた、と絶望したことがあるのは、在ドイツ日本人なら一度は経験するあるあるです。
旅行などで初めてドイツで日曜日を迎えた人は、さーてちょっと買い物でも行くかな、と外に出たのに『どこも開いていない!!』とびっくりした方もいるでしょう。
なぜドイツではこれほどまでに徹底して店を閉めるのでしょうか?
そこには、ドイツの根強い伝統と『休店法(Ladenschlussgesetz)』という法律の存在があります。
1. 「休店法」とは何か?
ドイツには、店舗の営業時間を制限する「休店法(閉店法)」という法律があります。
もともとは1956年に制定された連邦法で、現在は州ごとに詳細なルールが決められていますが、原則として「日曜・祝日は営業禁止」というルールは今もドイツ全土で守られています。
2. なぜ日曜日に休むのか?(3つの理由)
なぜドイツ人は、不便を承知でこの法律を守り続けているのでしょうか?主な理由は3つあります。
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キリスト教の伝統(安息日) ドイツはキリスト教(プロテスタントとカトリック)の文化が根付いています。聖書にある「安息日には休まなければならない」という教えに基づき、日曜日は「神を礼拝し、体を休める日」と定義されています。
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労働者の権利を守るため ドイツでは「労働者の保護」が非常に重視されます。小売店で働く人々にも、家族や友人と過ごすための「共通の休日」を保障すべきだという考え方が、労働組合などを中心に強く支持されています。
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社会的な「静寂」の維持 ドイツには「日曜日は静かに過ごす」という文化があります。買い物などの消費活動に走らず、散歩や読書、家族との食事を楽しむことで、精神的なゆとりを取り戻す「静かな日(Ruhetag)」として大切にされています。
3. 日曜日でも空いている場所はある?
とはいえ、どうしても何か必要な時もありますよね。実は例外的に営業が認められている場所もあります。
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主要駅や空港内の店舗: 旅行者のために、一部のスーパーや売店が営業しています。
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ガソリンスタンド: 飲み物や簡単な軽食、日用品が売られており、日曜日の「駆け込み寺」的存在です。
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パン屋さん: 午前中の数時間だけ営業していることが多く、焼きたてのパンを買うことができます。
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飲食店・観光施設: レストラン、カフェ、博物館などは通常通り営業しているとことが多くあります。
4. 不便でも「ドイツ流」の休日を取る意味とは
24時間営業のコンビニが当たり前の日本から見ると、ドイツの日曜日はとても不便に感じるかもしれません。
しかし、土曜日までに買い出しを済ませ、日曜日は「何もしないこと」を楽しむ。便利さを追求するよりも、多少不便でも心と体を完全に休ませる、それがドイツの考え方なのです。
そんなドイツのライフスタイルは、現代の忙しすぎる私たちに「本当の休息とは何か」を問いかけてくれているような気もします。
もし日曜日にドイツに滞在するのなら、ショッピングに充てるのではなく、博物館で芸術に親しんだり、観光地を歩いてみたり、カフェでゆっくりコーヒーを飲んだりして、ドイツ流の「静かな日曜日」を満喫してみてはいかがでしょうか。
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